
我が家は3階建て狭小住宅のため、リビング階段を導入したのですが、実際どうなの?という方の参考になればと思い、記事にしました。
いきなり結論から言いますが、リビング階段はおすすめできません。
使わなくてもいいのならば、使わないに越したことはないと思っています。
とは言っても、都心部に家を買われる方の多くは、土地の広さの問題から。最大限の床面積を確保するためにリビング階段にせざるを得ないご家庭も多いと思いますので、導入する場合の注意点と対策を紹介します。
3階建て狭小住宅の間取り
都心の3階建て狭小住宅の間取りは、だいたいどこも2階にLDKを作って1階に水回り、3階に2~3部屋を作るような感じかと思います。
このような場合、土地を有効に使うため、リビング階段にして廊下や踊り場などの非生活スペースを極力減らすことで最低限の生活スペースを確保できるようになります。
今回、僕が解説するリビング階段は3階建て狭小住宅のものであって、おしゃれな吹き抜けやスケルトン階段、らせん階段などには当てはまらない内容もありますので、予めご理解ください。
リビング階段のメリット・デメリット
僕がリビング階段の3階建て住宅に住んで8年が経ちました。
正直、良かった点よりも悪かった点の方が簡単に思いつきますが、8年間リビング階段を使ってみて思いつく良かった点と悪かった点を紹介します。

悪かった点多めだけどね!
メリット(良かった点)
- 限られた土地でも床面積を多く確保できる
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リビング階段のメリットはこれに尽きると思います。廊下や踊り場を最低限しか作らなくてもよく、生活スペースを最大限確保できることが最大のメリットです。
- 必ず通るので家族と毎日顔を合わせられる
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よくメリットとして挙げられる点ですが、まだ子供が小さいので実感はありません。ただ、僕自身の思春期を思い返すと確かに顔を合わせていなかった時期もあったりしましたので、その時期が来ればリビング階段でよかったと感じるのかもしれません。
- 部屋が広く見える
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下のイラストの通り、壁のないリビング階段の場合、視覚的効果で部屋が広く見えます。
階段下も有効に利用することで、収納場所も確保できるため、より広く使えます。画像元:株式会社ポラリス
デメリット(悪かった点)
- 冷暖房効率が悪い
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とにかく夏は暑くて冬は寒いです。冷暖房もフル稼働するので、夏の電気代と冬のガス代(ガス暖房使用)がとんでもないことになってしまいました。
これはどうにも許容できなかったため、対策を取りましたが、それは別記事にて紹介します。
- 大型家具や家電の搬入・搬出ができない
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リビング階段は幅がせまく、途中で曲がっていたりしますので、冷蔵庫やタンス、ベッドマットレスなどの大型家具家電の搬入搬出が階段からできませんでした。
冷蔵庫の時は仕方なく、ユニック車(クレーン車)を手配して窓から搬入したため、別途2万円程かかってしまいました。 - 来客時にかならずLDKを見られる
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特に子どもが友達を連れてくるときに「イヤだな~」と思います。子どもの部屋で遊ぶ時でも必ずLDKを通らなければいけないので、常に見られても恥ずかしくない状態にしておかなければなりません。
- 落下する危険がある
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幼い子どもがいる家庭は特に注意が必要です。リビング階段には基本的に扉がありませんので、対策をしないと赤ちゃんが落下する危険性が高いです。
ハイハイするようになったら本当に目が離せませんよ。 - 音やにおいがほかの部屋まで届く
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階段に仕切りがない場合、音やにおいがダイレクトに上下階へ届きます。
我が家はこれを考慮して間仕切りを多く使っているので、私はそこまで気になりません。
まとめ|リビング階段ってどうなの?

最初にいったとおり、リビング階段はやっぱりおすすめできません。
リビング階段にしなくてもよいのならば、しない方が賢明です。
ただ、土地の広さによっては、リビング階段にせざるを得ない状況はどうしても生まれてきてしまいます。
僕自身もリビング階段のデメリットは十分に理解した上で、「床面積を多く確保できる」ことを優先してリビング階段を採用しました。
後悔が全くないかと聞かれれば、少しはありますが家を広く使えていることを考えれば、リビング階段しかなかったと納得はしています。
なお、いくつかのデメリットに関しては、対策をすることでいくらか軽減することができます。
別記事でそのあたりについては紹介していきますので、興味がある方はお読みいただければと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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